大根は煮物、サラダ、炒め物など、さまざまな料理に活躍する冬の定番野菜です。
味が穏やかで何にでも合う大根ですが、私が特に好きなのはシンプルな大根おろしです。
しかし、時にはその辛さが強すぎて困ってしまうこともありますよね。
この記事では、大根おろしを甘くおいしく仕上げる方法と、辛すぎる時の対策をご紹介します。ぜひ試してみてください。
大根おろしを甘くする簡単なコツ
ここでは、甘くて美味しい大根おろしの作り方を紹介します。
大根の部位ごとの甘みの違い
大根の味は部位によって異なります。上部は水分量が多く、甘く感じられるのに対し、根元の下部は辛みが強いです。辛みの原因は、「アリルイソチオシアネート」という成分で、これはわさびにも含まれています。大根を切ると細胞が破壊され、この成分が増えて辛くなります。辛みが苦手な方は、上部を使うことをおすすめします。
辛みを抑えた大根おろしのテクニック
大根に含まれる「アリルイソチオシアネート」の量は、繊維を切ることで増加します。そのため、繊維の切断を避けるようにおろすことが重要です。大根を縦切りにして、おろし金に対して断面が直角になるようにしておろすと、辛みを抑えることができます。おろし作業は急がず、ゆっくり円を描くようにすると良いでしょう。
おろし金の選び方
細かいおろし金は、細胞を細かく破壊し辛みを強めるため、目の荒いおろし金を選ぶのがおすすめです。鬼おろしを使用すると、水分が少なく栄養素が損なわれることも少なく、食感も楽しめます。
選ぶべき大根の特徴
美味しい大根おろしを作るためには、適切な大根の選び方も大切です。選ぶ際のポイントは、白く均一でハリとツヤがあり、太くてまっすぐであること、表面が滑らかでひげ根が少ないものを選ぶことです。分岐している大根は肥料の状態が良くなかった可能性があるため、避けると良いでしょう。良質な大根は甘みがより強く出るので、しっかりと選びましょう。
辛い大根おろしを甘くする方法
辛みが強くなってしまった大根おろしを甘くするための3つの方法をご紹介します。
置いておく時間を利用する
大根おろしの辛味成分「アリルイソチオシアネート」は時間が経つと自然に減少します。辛い大根おろしは、時間を置いてから食べると辛さが和らぎます。辛みが薄れるまでには約30分が目安です。この時間を利用して、大根おろしを冷蔵庫で冷やすと、さらに辛みがマイルドになります。冷蔵庫での冷却は、辛み成分の揮発を促進し、味がまろやかになるため、辛さが気になる方には特におすすめです。
電子レンジで加熱
辛みをすぐに和らげたい場合は、電子レンジでの加熱が効果的です。大根の辛味成分は熱に弱く、加熱すると辛さが減少します。600Wで30秒加熱することを試してみてください。ただし、加熱によりビタミンCや消化酵素が減少する可能性があるので注意が必要です。
調味料で味を調整
酸味を加えることで、大根おろしの辛さを効果的に和らげることができます。酢やレモン汁、ポン酢を使用すると良いです。この方法は、他の方法と比較して栄養素が失われにくく、すぐに効果が現れます。さらに、砂糖を少量加えることで、酸味とのバランスを取りつつ、辛さをさらに抑えることができます。この混合調味料を大根おろしに加え、よく混ぜ合わせると、風味豊かで辛みの少ないサイドディッシュが完成します。
まとめ
いかがでしたか?この記事では、大根おろしをより甘くする方法と、辛くなったときの対処法について紹介しました。
甘くおろすための方法は以下の通りです:
・大根の上部、特に葉付きの部分を使う
・おろし金に大根をゆっくりと円を描くようにしておろす
・粗めのおろし金を選ぶ
以前は大根おろしが力仕事だと思っていましたが、強くおろしすぎると辛くなることがあるんですね。
辛い大根おろしを甘くするには、以下の3つの方法が有効です:
・時間を置いて自然に辛味を和らげる
・加熱して辛味成分を軽減させる
・酸味のある調味料を加える
特に、調味料を加えることで、辛みを抑えつつ風味を豊かにすることができます。
大根おろしはいろんな料理のアクセントとして利用できますよね。辛い大根おろしが気になるときは、これらの方法を是非お試しください。