オクラの表面にある産毛を取り除くべきかどうか、多くの方が疑問に思っているかもしれません。
実際、産毛はそのまま食べても問題ないのでしょうか、それともきちんと処理した方が良いのでしょうか?
この記事では、オクラの産毛の扱い方について、また栄養を最大限に保ちつつ効率的に調理する電子レンジ利用法や、オクラの鮮やかな緑色を保つ方法についてご紹介します。
オクラの前処理はどうすればいい?産毛の扱い方
オクラの産毛は時に食感を悪くするため、適切な前処理が推奨されます。産毛をそのままにしておくと、食べた際に口の中でチクチクと不快な感じがすることがあります。特に大きくて新鮮なオクラには産毛が多く、これを取り除く処理が好ましいです。
オクラの産毛を除去する一般的な方法には、塩を使った板ずりがあります。オクラをまな板に並べ、少しの塩を振りかけて、両手で軽く押し付けながら転がすと、産毛が落ちて食感も改善されます。
処理するオクラは一度に3本から5本が適量で、塩も少量(約2g)で十分です。
板ずり後、生で食べる場合は塩を水でしっかり洗い流し、茹でる場合は洗い流さずそのまま茹でると色止め効果もあります。
また、もっと手軽な産毛の除去法として、オクラをネットで転がす方法もあります。スーパーで売られているオクラは緑のネットに入っており、これを利用して水の下で転がすだけで簡単に産毛を取り除けます。この方法はオクラに直接触れずに済むため、痛みを感じることもなく、時間の節約にもなります。
オクラを加熱するなら電子レンジが最適!栄養も手軽さも確保
オクラは生でも美味しくいただけますが、消化を助けるため加熱して食べる方がよい場合もあります。
オクラを加熱する方法としては、鍋でお湯を沸かす伝統的な方法のほかに、電子レンジを使用する方法があります。電子レンジを利用すると、栄養素の損失が少なく、調理も手軽に行えるため推奨されます。
オクラの産毛を取り除き、耐熱容器に並べてからラップを軽くかけ、600Wで1分程度加熱するだけで、栄養価が高く美味しいオクラがすぐに調理できます。ただし、オクラのサイズや量によっては加熱時間の調整が必要です。
電子レンジを使用すると、水を沸騰させる時間とエネルギーを節約でき、調理時間も大幅に短縮されます。通常の茹で方と比べて、オクラの鮮やかな緑色や食感を保ちやすくなります。
さらに、電子レンジで加熱したオクラは、冷めた後に冷凍保存が可能で、約1ヶ月間保存できます。解凍後はそのままサラダや炒めものに活用することができるので便利です。
電子レンジで加熱すると、ビタミンやネバネバ成分の流出を防ぎ、栄養をしっかりと保つことができます。他の加熱方法と比較して、電子レンジでの加熱は栄養価を最大限に活かしながら、最も効率的にオクラを調理する方法と言えます。
オクラの保存方法と変色を防ぐポイント
オクラを冷蔵庫から出したときに、黒く変色している部分を見たことがあるかもしれません。これは、オクラが寒さに弱く、低温障害を受けやすいためです。
部分的な黒い変色があっても、腐っているわけではなく、その部分を取り除けば問題なく食べられます。
オクラの変色を防ぐためには、スーパーで購入した状態のまま冷蔵庫に入れず、まずネットから取り出し、キッチンタオルで包んでからジップロック袋に入れ、野菜室で保存しましょう。これにより、乾燥や低温障害から守られ、黒くなるのを防ぐことができます。
ただし、冷蔵での保存は最長でも5日程度が限界です。もっと長期間保存したい場合は、産毛を処理してから、生のままか加熱後に冷凍保存するのが良い方法です。冷凍保存では、水気をしっかり拭き取って密閉袋に入れ冷凍すると、冷蔵保存よりも変色しにくくなります。
冷凍オクラは自然解凍でそのまま調理できるので、まとめて準備しておくと時短にもなり便利です。
ただし、オクラ全体が黒く変色していたり、内部が黒くなっていたり、種が茶色くなっている場合は、傷んでいる兆候ですので、そのようなオクラは廃棄するようにしてください。
まとめ
オクラは産毛を取り除かずにそのまま食べることも可能ですが、板ずりなどの下処理をすることで、より食感が良くなり美味しくいただけます。
栄養をしっかり摂りたい場合は、生のまま食べるのが理想的です。しかし、加熱する場合は、茹でるより電子レンジを使った方が、お湯を沸かす手間が省け、調理時間を短縮できるうえに、栄養素も逃さず摂取できるためおすすめです。
オクラは乾燥や寒さに弱いので、冷蔵保存する際はキッチンタオルで包み、保存袋に入れて低温障害による黒ずみを防ぐようにしましょう。