みょうがの準備をする際、外側の皮を剥くべきかどうか悩んだことはありませんか?
とくに夏におすすめの食材として、そうめんの薬味や各種和え物によく使われるみょうが。この記事では、みょうがのアク抜きの方法、茎の利用方法、そして効果的な保存方法について詳しく説明します。
みょうがのアク抜きと下ごしらえ
みょうがは基本的に皮を剥く必要はありませんが、皮が硬かったり、傷や汚れがある場合は該当部分のみ取り除くことをおすすめします。
みょうがの特有の苦味や風味を抑えたい場合、アク抜きが効果的です。これは、みょうがを細切りにしてから水に短時間浸すだけで行えます。ただし、水に長く浸すと香りや栄養素が損なわれるため、浸す時間は最大でも30秒が目安です。
みょうがを生で薬味として使う際は、使用直前にサッと水に通し、しっかり水切りをすることが重要です。よりシャキシャキとした食感を求めるなら、氷水に浸すことで食感が良くなり、色も鮮やかに保てます。
生で食べる場合のみアク抜きが必要で、煮物や味噌汁などの加熱料理にはアク抜きは不要です。栄養を最大限に保つには、みょうがを水に浸さずにそのまま使用するのが最良です。
家庭によっては、みょうがの苦味が特に気にならないため、生でそのまま食べることもあります。その場合、アク抜きや皮を剥く手間は省かれることが多いです。
みょうがの茎のおすすめ活用法
スーパーで時々、みょうがの茎がたくさん売られているのを見かけます。花穂は少量ずつパックされていることが多いですが、茎は大量に手に入るので、どう利用するか迷うこともありますね。
みょうがの茎はそのままだと繊維が多く硬いので、甘酢漬けやしょうゆ漬けにすると食べやすくなります。特に、酢に浸すと茎が美しいピンク色に染まり、見た目も楽しめます。
おすすめの方法としては、アップルサイダービネガーにはちみつと少量の塩を加えた液で、茹でたみょうがの茎を一日漬け込むことで、ピクルス風に仕上げることができます。
家庭で使用するお酢に昆布を加えて煮立てることで、よりまろやかな酢漬けが作れますし、鷹の爪を加えれば、さらにピリッとしたアクセントが加わります。
しょうゆ漬けにする場合は、茎を小口切りにして保存瓶に入れ、醤油を注ぎ入れるだけで、簡単に美味しいご飯のお供になります。みりんや料理酒を加えるとさらに風味豊かになりますが、シンプルに醤油だけでも十分美味しく仕上がります。
しょうゆ漬けは冷奴のトッピングや炒め物に加えても、さっぱりとしており、消化も良いです。
みょうがの茎を甘酢漬けやしょうゆ漬けにすることで保存性も向上しますので、大量に手に入れた時は、これらの方法で保存食として楽しんでみてはいかがでしょうか。
みょうがを長持ちさせる保存テクニック:常温、冷蔵、冷凍別
みょうがは水分量が多いため、常温での保存は1日程度で品質が落ちます。そのため、冷蔵や冷凍で保存する方法が推奨されます。
冷蔵保存の際は、スーパーで購入したパッケージのままでも数日は保つことができますが、より長く保つ方法もあります。一つは、洗ったみょうがを湿らせたキッチンペーパーで包んでジップロックバッグに入れ、冷蔵庫の野菜室で保管する方法です。これにより、倍近い日数鮮度を維持できますが、2日ごとにキッチンペーパーを交換する必要があります。
もう一つの方法は、密封容器に水を張り、みょうがを浸して冷蔵する方法です。この方法であれば、数週間保存が可能ですが、これも2日ごとに水を替える必要があります。ただし、長期間保存すると徐々に風味が失われます。
既に使用を開始したみょうがは、水に浸して保管することもできますが、カットしたものは2日以内に使い切ることが望ましいです。
冷凍保存も可能で、みょうがをきれいに洗い、水気を拭き取った後、丸ごとの場合は個別にラップで包んでジップロックバッグに入れて冷凍します。この方法ならば約2ヵ月間保存が可能ですが、生の時のようなシャキシャキ感は失われることがあります。
冷凍したみょうがは、自然解凍して炒め物や煮物、ピクルスなどに利用できます。事前に調理に適したサイズにカットして冷凍しておくと、使用時に便利です。カットして保存したものは約2週間持ちますが、解凍せずにそのまま料理に使うことができるため、調理時の手間を省けます。
まとめ
みょうがの外皮が損傷していなければ、剥く必要はありません。また、その特有の苦味が気にならない場合、アク抜きをする必要もありません。
生でみょうがを食べる際、苦味や強い香りを少し和らげたい場合は、水に20秒から30秒浸しておくとより食べやすくなります。
みょうがの茎は、酢漬けや醤油漬けにして長持ちさせる方法が一般的ですが、炒め物などで加熱調理すると、さらに食べやすくなります。
みょうがを保存する際は、常温では早く劣化してしまうため、冷蔵または冷凍保存がおすすめです。特に冷蔵の場合は、以前紹介したキッチンペーパーを使った方法が効果的です。ご自身の好みや生活環境に合わせて、最適な保存方法を選んでください。