メロンを切ってみたら、硬くて味がイマイチだった経験はありませんか?
メロンをおいしく味わうためには、適切に熟成させることが大切です。熟成を早める方法と、茎を見て食べ頃を判断するコツを身につければ、いつでも美味しいメロンを楽しむことができますよ。
メロンが旬の季節になると、スーパーの果物売り場ではクインシー、アールス・アンデス、肥後グリーンなど、さまざまな品種が並びます。本記事では、メロンを長持ちさせる追熟方法、見極め方、保存テクニックを丁寧にご紹介します。
メロンの追熟は室温で!冷蔵庫はNG
収穫したばかりのメロンは青っぽくて硬いため、適切に追熟させることが大切です。
冷蔵庫での保管は追熟を妨げるため、常温で直射日光を避ける場所に置いてください。理想的な室温は約20℃から25℃とされています。追熟の期間は通常収穫後約1週間ですが、購入したメロンの場合は収穫からの経過日数によって異なります。過熟を防ぐためにも追熟の進行は注意が必要です。
追熟状態は毎日の観察が重要で、香りや色の変化、表面の固さをチェックしてください。熟れたメロンは甘い香りが増し、色が緑から黄色に変わります。メロンの底を押して柔らかくなっていれば、食べごろと言えます。
追熟を早めたい場合は、エチレンガスを利用します。メロンから自然に発生するエチレンガスを密閉された袋内で保持することで、追熟が促進されます。また、リンゴと一緒に袋に入れることも追熟を助ける方法です。
追熟を遅らせたい場合は、20℃以下の涼しい場所に保管するのが良いでしょう。ただし、冷蔵庫での保管は避けてください。冷蔵庫内では追熟が進まなくなります。
追熟を均等に進めるためには、メロンの位置を定期的に変えることをお勧めします。これにより果汁が均一に分布し、美味しく熟成させることができます。
メロンの最良の食べ時を判断するコツ
スーパーでメロンを選ぶ時、そのメロンがすぐに食べられる状態か、まだ追熟が必要かを見分ける方法を知っておくと便利です。
メロンが食べ頃かどうかを判断する際には、以下の点をチェックしましょう。
・ヘタが細く枯れているか
・皮の色が黄色に変わっているか
・甘い香りがしているか
・下部を押すと柔らかく凹むか
メロンの熟度はヘタの状態で分かります。未熟なものはヘタが青く硬いですが、食べ頃のメロンはヘタが枯れて細くなっています。
ヘタが完全に茶色く枯れている場合、そのメロンは食べ頃を過ぎている可能性が高いです。
スーパーではヘタが取り除かれているメロンが多いため、ヘタがない場合は皮の色、香り、下部の柔らかさで判断する必要があります。
早めに食べたい場合は、色が濃い黄色で、強い甘い香りがあり、下部を押すと柔らかく凹むものを選んでください。
ヘタが取り除かれて根本部分が黄緑色をしているメロンも食べ頃のサインですが、判断に迷う場合は香りや見た目で判断してください。
食べ頃のメロンは、食べる2時間前に冷蔵庫で冷やすとより美味しくなります。しかし、長時間冷やすと風味が落ちるので、冷蔵庫での冷却は食べる直前の2時間を目安にしましょう。
メロンの保存と余った場合の適切な対応方法
メロンは追熟が必要な果物なので、食べごろになるまでの間は常温での保存が推奨されています。
追熟が完了すると、メロンは2日程度で食べ頃が過ぎてしまいます。。一度食べ頃の状態になったメロンは、早めに食べるか、すぐに消費することが理想です。冷蔵庫での保存は追熟を阻害し、味が損なわれるため、完熟前の冷蔵は避けた方が良いです。
メロンを切って余った部分は、野菜室での冷蔵がおすすめです。乾燥を防ぐためには種を取り除き、ラップでしっかり包むか、カットして密閉容器に入れましょう。カットしたメロンは風味が落ちやすいため、2日以内に食べきることが望ましいです。
長期保存を考えるなら、冷凍が効果的ですが、冷凍前にはメロンが十分に追熟していることを確認してください。皮と種を除いた後、適切なサイズに切り、ジップロックバッグや密閉容器に入れて冷凍すると良いでしょう。
冷凍したメロンは、生で食べるときのフレッシュ感に劣りますが、解凍してそのまま冷たいデザート、シャーベット、ジュース、スムージーやお菓子の材料として楽しむことができます。
また、メロンの皮を剥いでぬか漬けにすると、廃棄物を減らすことができる上、新しい味わいを楽しむことができます。この方法で環境にも配慮しつつ、食の楽しみを広げてみてください。
まとめ
メロンの熟成は保管環境によって調整が可能で、特に温度によって食べ頃を早めたり遅らせたりすることができます。
果実が過熟になりすぎると、発酵が進んで苦味が増し、舌が刺激されることもあるため、食べるタイミングには注意が必要です。
メロンを食べた際に喉がかゆくなる現象は、タンパク質を分解する酵素が口内や喉の粘膜を刺激するためです。
いかがでしたでしょうか。ここで紹介した記事を参考に、より美味しいメロンを堪能してみて下さい。