セロリはシャキシャキした食感と特有の香りで人気のある香味野菜ですが、筋を取る作業や他の下処理が手間に感じられることもあるでしょう。
この記事では、セロリの簡単な下処理方法と葉の活用法、生で食べる際のお勧め方法をご紹介します。さらに、セロリの保存方法についても解説します。
セロリの筋取りのコツ
セロリをより食べやすくするため、硬い筋を取り除くことをおすすめします。筋は時に食感を悪くするため、ピーラーや包丁での下処理が効果的です。
まず、セロリの葉と茎を分け、茎の根本の損傷した部分を切り捨てます。次に、包丁で茎の皮に斜めの切り込みを入れ、筋を持ち上げて引き出すことができます。
筋を剥くにはピーラーを使う方法も手軽ですが、道具を使用せずに行う方法もあります。その場合、セロリの茎を中心から上方向に折り曲げて、筋がついたままの側を持ちながらゆっくりと剥がします。反対側の切れ端から根本に向けて筋を引き抜くと、ほとんどの筋が簡単に取れます。取り残した筋が気になる場合は、ピーラーで調整すると良いでしょう。
セロリの筋には不溶性食物繊維が含まれており、一部残して食べることも可能ですが、大量に摂取すると消化不良を起こす可能性があります。特に消化器系が敏感な方は、筋を取り除いてから食べることを推奨します。これにより、胃腸の不快感やガスの蓄積を防ぐことができます。
セロリの葉は食べられるの?
セロリの茎だけを食べて、葉を捨ててしまう人もいるかもしれませんが、葉も実は生で食べられるほか、加熱調理でも美味しくいただけるので、捨ててしまうのはもったいないです!
セロリには、風邪予防や鉄分の吸収をサポートするビタミンC、皮膚や粘膜を健康に保つビタミンB1、余分な塩分を体外に排出するカリウムなど、さまざまな栄養素が豊富に含まれています。ナトリウムや食物繊維も多く含まれています。
特に葉には、茎の約2倍のβカロテンが含まれており、ビタミンEやピラジンなど、体に嬉しい栄養素がたっぷりです。
セロリの葉は、生でサラダや和え物に使えるのはもちろん、炒め物やかき揚げ、佃煮、ポトフ、味噌汁など、様々な料理に活用できます。
また、ビタミンEは脂溶性のため、油を使った調理方法との相性が良く、炒めたり揚げたりすることで吸収率も高まります。
セロリの生での楽しみ方は?
セロリを生で食べる方法は、野菜スティックに限りません。ここでは、他にも美味しくいただける方法をいくつかご紹介します。
セロリの浅漬け
セロリの筋を取り、茎を薄くスライスしてから軽く塩を振って揉み込み、30分ほど置くだけで、香りと歯ごたえが楽しめる簡単な浅漬けが完成します。
塩味だけでは物足りない場合は、和風、洋風、中華風などお好みのだしを加えて味を調えるのもおすすめです。ポリポリとした食感がクセになりますよ♪
セロリのコチュジャン和え
セロリ、キュウリ、アスパラをそれぞれ1本ずつ食べやすい大きさに切り、ボウルに入れます。そこに、醤油大さじ2、ごま油大さじ1、コチュジャンとはちみつを各小さじ1、さらにおろしたしょうがとニンニクを小さじ1ずつ加え、よく混ぜ合わせます。1時間ほど置いて味をなじませれば完成です。
アスパラは生のままで使うため、完全なローフード料理として楽しめますが、生食が苦手な方はアスパラだけさっと加熱してから和えると、より食べやすくなります。
セロリとリンゴのウォルドルフサラダ
まず、リーフレタスを手で適当な大きさにちぎり、セロリとリンゴを食べやすいサイズにカットします。そこに、生クルミとドライクランベリーをお好みの量加え、レモン汁でさっと和えるだけで完成するサラダです。
このサラダの名前は、アメリカのホテルで提供されたことに由来していますが、本来はマヨネーズドレッシングで和えるレシピです。シンプルにレモン汁だけでさっぱりといただくのもおすすめです。。
セロリのシャキシャキ感、クルミのクリーミーさ、そしてリンゴとクランベリーの甘酸っぱさが絶妙に調和し、満足感たっぷりのサラダに仕上がります。
セロリのスープ
セロリ1本、トマト1個、アボカド1/2個、レモン1/2個、生姜ひとかけ、にんにく1片、岩塩小さじ1/2、水1カップをミキサーやブレンダーで撹拌するだけで、簡単に作れるスープです。
セロリの生の香りが苦手な方でも、アボカドを加えることでクリーミーでマイルドな味わいに変わり、セロリの独特なクセを感じることなく、飲みやすい仕上がりになります。
セロリの保存方法
セロリを1株まるごと購入すると、一度では使い切れないことが多いため、適切な保存が必要です。
セロリは乾燥しやすく、傷みが早いので、常温保存は避けましょう。使い切れない場合は、葉と茎を分けて冷蔵保存するのがおすすめです。
葉は軽く水洗いしてから密閉袋に入れ、茎は湿らせたキッチンタオルで根元を包み、ポリ袋に入れて立てた状態で冷蔵庫に保存します。
冷凍する場合は、葉も茎も調理しやすい大きさにカットし、それぞれをジップロックに入れて空気を抜き保存します。
冷凍したセロリの茎は、炒め物やスープなどの加熱料理に向いています。葉はグリーンスープやスムージーに活用するのがおすすめです。
まとめ
セロリの筋が残っていると食感が気になることがあります。気になる方は、下処理で筋を取り除くと食べやすくなります。包丁を使わず、茎を折るだけでも、大きな筋は簡単に取り除くことができます。
セロリは茎が注目されがちですが、実は葉にもβカロテンやビタミンE、ピラジンといった栄養素が豊富に含まれています。栄養を余すことなく摂るには、サラダ、グリーンスムージー、浅漬け、和え物など、生のセロリを活用するのがおすすめです。
セロリは傷みやすい野菜ですので、まとめ買いした場合は常温保存を避け、葉と茎を分けて保存するのがポイントです。
セロリは和食、洋食、中華といったさまざまな料理に使いやすいので、ぜひいろいろなレシピでセロリ料理を楽しんでください♪