鍋料理には欠かせないきのこ。その低カロリーさと豊富な食物繊維で、健康にも良い選択です。
また、きのこには独自の栄養成分が含まれており、そのコストパフォーマンスの高さからも人気があります。
「きのこを茹でる時、どれくらいの時間が適切なの？」「種類によって茹で時間を変えたほうがいいの？」そんな疑問に答えるため、様々なきのこを最も美味しく茹で上げるコツをご紹介します。
料理に最適な茹で方や、理想の茹で時間、さらにはきのこを冷凍する際の注意点も解説します。これを参考に、今日から美味しいきのこ料理を楽しんでみてはいかがでしょうか。
各種きのこに適した茹で時間を詳しく解説
市販のきのこは衛生的に管理されているため、通常は洗う必要がありません。
洗うときのこに含まれる水溶性の栄養素が減少し、食感も損なわれる可能性があります。汚れが目立つ場合は、湿った布でサッと拭くだけで十分です。
今回は、きのこの種類ごとの茹で時間と、電子レンジを使用した加熱方法について詳しく説明します。一人暮らしや忙しい方にも役立つ情報が満載です。
しめじの正しい茹で方
一般的によく使用されるぶなしめじを例に説明しますが、他の種類のしめじも基本的には同じ方法で調理できます。
１.石づきを切り落として、手でほぐします。
２.沸騰した水で1～2分間茹でます。
３.水気をよく切ります。
茹で時間は短めにすることが推奨されています。これは水溶性の栄養素を保持するためです。スープや鍋物には茹で汁を利用すると良いでしょう。電子レンジを使用する場合は、ほぐしたしめじをラップで覆って1～2分加熱します。
えのきの茹で方
１.石づきを切り落とし、手でほぐします。
２.沸騰した水で1～2分間茹でます。
３.水気を切ります。
えのきは過茹ですとその特有の食感が失われてしまいます。したがって、短時間で手早く茹でることが大切です。電子レンジを使用する場合は、同じく1～2分加熱が適切です。
舞茸の茹で方
１.石づきを切り落とし、手でほぐします。
２.沸騰した水で1～2分間茹でます。
３.水気を切ります。
舞茸の茹で汁が黒くなるのは、含まれるポリフェノールによるものです。このため、茹で汁も活用できる料理には最適です。電子レンジで加熱する場合は、ほぐした舞茸を2分間加熱します。
エリンギの茹で方
１.根本を切り落とし、食べやすい大きさに切ります。
２.沸騰した水で2～3分間茹でます。
３.水気を切ります。
エリンギは茹で時間が長くても食感が損なわれにくい特性があります。電子レンジを使用する場合は2～3分の加熱が適切です。
なめこの茹で方
なめこの特徴であるぬめりと食感を生かすためには適切な茹で時間が重要です。
１.軽く洗います。
２.沸騰した水で1～1分半茹でます。
３.水気を切ります。
電子レンジで加熱する場合は、1パックをラップで包み、1分半を目安に加熱します。 これらの情報を元に、家庭用の電子レンジでも同じ時間で調理すると便利です。電子レンジの出力が500Wを基準にしていますが、加熱効果が異なる場合は時間の調整が必要です。
料理に応じたきのこの理想的な茹で方
普段、きのこを茹でるときにはただ沸騰したお湯を使っていませんか？この方法だと、きのこの本来の風味を完全に引き出すことができないかもしれません。
きのこのうまみは「グルタミン酸」という成分によるもので、これは昆布やかつお節に含まれるだし成分と同じです。
きのこの風味を最大限に活かすためには、「水から茹でる」方法が最適です。この方法により、きのこの風味が際立ちます。
さらに、この方法では他のだし成分を加えなくても、料理がより美味しく仕上がります。
料理に合わせたきのこの調理法は以下の通りです：
・旨味を最大に活かしたい鍋物や炊き込みご飯には、水からゆで始めます。
・風味を前面に出したいスープやカレーには、きのこを炒めてから加えます。
・サラダなどで食感を活かす場合は、沸騰したお湯で手早く茹でます。
これらの茹で方を適切に選ぶことで、きのこを使用した料理をより美味しく楽しむことができるでしょう。
きのこの冷凍保存方法とその利点
「きのこは冷凍保存すると良い」というのはなぜでしょうか？それは、冷凍によってきのこの細胞が破壊され、その結果、旨味成分を生み出す酵素が活性化されるからです。これによって保存期間が延びるため、大量購入したきのこも安心して保存できます。
これから、きのこの冷凍保存時における重要なポイントを5つ紹介します。
きのこの下処理と冷凍方法
①適切な下処理を
冷凍前には石づきを除去し、食べやすい大きさにカットするなどの下処理を行ってください。
②洗わない
きのこを洗うと余分な水分が吸収されてしまいます。冷凍時にはこれが逆効果になるため、洗わずにそのまま冷凍するのがベストです。
③生で冷凍
きのこの旨味と栄養を保つためには、生のまま冷凍することが重要です。加熱してしまうと、冷凍のメリットが減少してしまいます。
④速やかに冷凍
きのこは重ならないようにして平らに並べ、迅速に冷凍しましょう。金属トレーを利用すると冷凍速度が上がり、旨味をより保持することができます。
⑤解凍せずに使用
解凍するときのこから水分が出てしまいますので、可能な限り解凍せずに直接調理に使いましょう。冷凍きのこは、料理に使用する際には通常よりも少し長めに加熱することが推奨されます。
冷凍によって食感が変わることは避けられないため、きのこは茹でるか電子レンジで加熱する方法がおすすめです。
まとめ
本記事では、さまざまなきのこの適切な茹で時間についてご紹介しました。
私自身、料理を手早く済ませたいタイプなので、普段は電子レンジをよく使います。おすすめは、きのこを水で少し湿らせた後、電子レンジで加熱し、味噌を加えて手軽に味噌汁を作る方法です。
さらに、さばの味噌煮缶を入れると風味が増し、豆乳を足すとまろやかな味わいになります。
この簡単で美味しいきのこの活用法をぜひ試してみてください。
