おせち料理で不可欠な数の子ですが、
・なぜ塩抜きが必要なのか?
・なぜ普通の水ではダメなのか?
・簡単かつ迅速に塩抜きする方法は?
こんな疑問をお持ちではありませんか?
この記事で、これらの疑問をすっきりと解決します!
記事を読み終えると、数の子の塩抜き方法を自信を持って他の人に説明できるようになるでしょう。
内容を簡潔にまとめていますので、ぜひチェックしてみてください。それでは、詳しい説明に参りましょう。
数の子の塩抜きの必要性と塩水使用のメリット
数の子をなぜ塩抜きする必要があるのかご存知ですか?
通常、数の子は長期保存のために塩で処理されているため、市販されているそのままの状態では塩分が強すぎて食べにくいものです。
加えて、数の子を塩漬けにすることは、その独特の風味と旨味を保つ上で重要な役割を担っています。
塩抜きに塩水を使う理由
塩抜きに塩水がよく使われるのは、浸透圧の効果によるものです。
浸透圧とは、異なる濃度の液体が接触する際、濃度の差をなくそうとする現象で、この力が水分の移動を引き起こします。
この理論に従うと、塩分濃度が高い数の子を塩分濃度が低い塩水に浸すことで、数の子内の塩分が外に移動し、塩分濃度が調整されるのです。
一方で、真水で塩抜きをする場合、塩分は迅速に抜けますが、それに伴って数の子の旨味も失われ、味が薄まってしまいます。さらに、塩分が急速に抜けた後、数の子は真水を吸収し、不快なえぐみ成分が残る可能性があります。
したがって、塩水を使う方法では、塩分が徐々に抜けることで、不快なえぐみも同時に取り除かれ、美味しい数の子を保つことができます。この過程は時間がかかりますが、その時間が重要な役割を果たしています。
数の子を簡単に塩抜き!効果的な時短テクニック
時短で簡単に塩を抜く方法は実際にありますが、
それでも、時間をかけて丁寧に塩抜きをすることで、塩分が均等に抜け、数の子がより美味しく仕上がります。
この記事では、ゆっくりとした塩抜きの手順と、時間を節約する迅速な塩抜きの手順、両方をご紹介します。
丁寧な塩抜きで味わい深い数の子を(数の子約200g)
1、大容量のボウルに1.5リットルの水を準備し、その中に食塩小さじ1杯(約5g)を入れ、塩がしっかり溶けるまでかき混ぜます。
2、塩水が準備できたら、数の子(約200g)をそこに入れて漬けます。
3、室温で(最適な温度は15度から20度)、3時間ほど置いておきます。
4、最初の3時間が経ったら、新たに同じ濃度の塩水に数の子を移します。
次に、さらに3時間後には、また新鮮な同濃度の塩水へと交換し、更に3時間続けます。
最終的に、1.5時間おきに塩水を新しいものに替えつつ、味の確認と調整を行います。
このように丁寧に時間をかけて塩抜きを行うことで、数の子の味が引き立ちます。
スピード塩抜きの方法
1、40度に温めた1リットルの水に、小さじ2杯(10g)の塩を加え、塩水を作ります。
2、その塩水に数の子を入れて約1時間浸します。
3、浸す過程で数の子の薄皮が柔らかくなり、剥がれやすくなるため、薄皮を取り除きます(これにより、塩分が速く抜けるようになります)。
4、その後、新しく用意した常温の真水に数の子を移し、さらに1時間置いておきます。
この時、水を1~2回新しくして味を見ながら調整します。
この方法だと、通常よりも約3時間で塩抜きが完了し、大幅に時間を短縮できます。
しかし、最高の味を求める場合は、時間をかけた従来の塩抜き方法がおすすめです。
まとめ
数の子を美味しく仕上げる最良の方法は、時間をかけて塩水で慎重に塩抜きを行うことです。
ただし、時間に余裕がない場合は、この記事で紹介した時短の方法を利用するのも良いでしょう。
いずれの塩抜き方法を用いるにしても、過程で何度も味を見ながら進めることが重要です。
手間を惜しまないことで、結果として美味しい数の子が完成します。