しらたきの臭いの原因と対処法!あく抜き不要のタイプも登場

食材

しらたき特有の臭いは、こんにゃく芋の成分と製造過程で使用される水酸化カルシウムが主な原因です。

臭いを消す方法には、水で茹でる、塩もみをする、塩水で茹でる、砂糖で揉む、炒める、電子レンジで加熱するなどがあります。

こうした臭い除去の方法とその他の詳しい情報をお伝えします。

最近では、事前のあく抜きが不要なしらたき製品も市場に出ています。

あく抜き不要のしらたき、その便利さやしらたきと糸こんにゃくの違いについても触れてみたいと思います。

しらたきの独特の臭いの原因は何か?

しらたき特有の臭いは、その主原料であるこんにゃく芋と、こんにゃく芋の成分が反応する水酸化カルシウムに起因しています。

こんにゃく芋はこの過程で粉末状の清粉にされ、水と共に凝固剤と混ぜて固められます。この際、水酸化カルシウムの強いアルカリ性が塩析反応を引き起こし、固化が進むのです。

水酸化カルシウムは消石灰とも呼ばれ、私が子供の時には運動会での白線引きや、黒板のチョークとして使用されていました。

現在では炭酸カルシウムに取って代わられていますが、農業では依然として石灰として使われ、土壌の酸度調整に役立てられています。

食品に消石灰が使用されていることを知ると安全性に疑問を持つかもしれませんが、農業で同じ石灰が使われていることを考えれば、少量であれば問題ないとされています。

しらたきに使用される量は非常に微量で、消化時には胃酸で中和されるため、安全にお召し上がりいただけます。

しらたきの臭みを消す効果的な方法

しらたきを使用する際、まず茹でることが一般的です。

その他にも、塩もみや塩茹で、砂糖で揉む、炒める、電子レンジで加熱するなどの方法で臭みを軽減することが可能です。

しらたきの前処理の重要性

しらたきの前処理には、臭みやアクを取り除く効果があります。

普段からしらたきをしっかり洗い、十分な水で茹でこぼすことが多いです。

最近では、あく抜きが不要なしらたきを選んで使用することが増えています。

塩もみでしらたきの臭いを取る方法

しらたきを洗った後、適切なサイズに切り、塩もみを行います。

少し時間を置いてから余計な水分を洗い流し、お湯を沸かして1分間茹で、その後しっかりと水分を切ります。

塩もみのみならず、その後の茹でることでさらに臭いを抑えることができます。

砂糖を使ったしらたきの臭い対策

しらたきを洗った後、好みのサイズに切り、ビニール袋に入れます。

しらたき100gにつき砂糖5gを加えて2~3分間揉み込んでから、出た水分を捨て、もう一度洗い流します。

その後、キッチンペーパーでしっかりと水分を拭き取ります。火を使わずに済むため、暑い季節に最適です。

電子レンジを活用したしらたきの臭み取り

しらたきをざるで水洗いした後、食べやすくカットします。

カットしたしらたきを耐熱容器に入れ、水を足して500Wの電子レンジで5分間加熱します。

加熱後は再度水洗いし、水分をしっかりと切ります。これも手軽で、特に夏におすすめの方法です。

あく抜き不要のしらたき、すぐに使える?

最近は、「あく抜き不要」と表示されたしらたきが多く、従来の下処理を省いてそのまま料理に使用できます。

あく抜き不要のしらたきは、袋から取り出して中の水を捨て、簡単に水洗いするだけで準備完了です。私もこのタイプのしらたきを使用し、水洗い後に肉じゃがやすき焼きなどに直接加えています。これらのしらたきは臭みが少なく、非常に美味しくいただけます。

ただ、しらたきを料理する際、お肉と一緒に煮るとお肉が硬くなる可能性があります。これは、しらたきに含まれるカルシウムがお肉の熱凝固を早めるためです。お肉を柔らかく保ちたい場合は、しらたきを別に煮ることをおすすめします。

そのため、あく抜き不要のしらたきを使う際も、お肉との調理には注意が必要です。

しらたきと糸こんにゃくの違いについて

しらたきと糸こんにゃくの最も大きな違いは、製品の太さです。しらたきは一般に2~3mmの太さであり、糸こんにゃくは4~8mmの範囲になります。両者は原料として同じこんにゃく芋を使用していますが、かつての製造方法には違いがありました。

しらたきは、こんにゃく芋を粉末状にして水に溶かした後、凝固剤を加えてから小さな丸い穴を通して熱湯に押し出し、細長い形状に固めていました。この方法により、製品が滝のように流れる様子から「白滝」という名前が付けられました。

一方、糸こんにゃくは、固めたこんにゃくを細く長く切る方法で製造されていました。

現在では、しらたきと糸こんにゃくの製造方法はほぼ同じになり、主な違いは太さだけです。

地域によっては、しらたきと糸こんにゃくの名称が異なることがあります。関東地方では「しらたき」、関西地方では「糸こんにゃく」と呼ばれることが多いです。さらに、東日本では白いこんにゃくが、西日本では黒いこんにゃくがよく使われます。また、地域によっては、白い糸こんにゃくや黒いしらたきも見られます。

しらたきの代わりに糸こんにゃくを使うことはできる?

しらたきと糸こんにゃくの主要な違いは太さにあります。料理でこの太さが特に問題とならない場合、しらたきの代わりに糸こんにゃくを使用することは十分可能です。

まとめ

しらたきの特有の臭いは、主に原料のこんにゃく芋と、固める際に使用される凝固剤である水酸化カルシウムから生じます。

この臭いを消す方法には、茹でる、塩もみ、塩茹で、砂糖を使った揉み込み、炒める、電子レンジで加熱するなどがあります。

しらたきに使われる水酸化カルシウムは、消石灰とも呼ばれ、チョークや運動場の白線引き、農業での土壌酸度調整にも用いられています。

特に注目すべきは、しらたきを使った肉料理で、しらたきの凝固剤が肉を固くする一因となっていることです。

また、糸こんにゃくの話題に触れると、しらたきと主な違いは太さです。かつては製造方法にも差がありましたが、現在はどちらも同様の製法で作られています。このため、しらたきと糸こんにゃくは相互に使用可能で、しらたきの代替として糸こんにゃくを使うことができます。

 

タイトルとURLをコピーしました