アスパラガスと言えば豚肉やベーコンで巻いて焼く方法や、炒めたり茹でたりする調理法がよく知られていますが、実は生で食べるのもおすすめです。
ここでは、生で食べる際に選ぶべきアスパラガスの条件、特に栄養価の高い穂先をどう活用するか、そして食感を良くする筋の適切な除去方法についてご紹介します。
アスパラガスを生で食べる方法：生でも安心して食べられる？
生でアスパラガスを楽しむ際には、新鮮な採れたてを選ぶことが重要です。
アスパラガスは収穫後も成長が続き、店頭に並ぶころには鮮度が落ち、甘みや新鮮さが減少するため、スーパーマーケットで売られているものでは生で食べると美味しさが不十分なことがよくあります。
私自身も初めてスーパーで購入したアスパラガスを生でサラダに使ってみましたが、硬くて多くの筋があったため、美味しく感じませんでした。そんな経験を経て、調理した方がよかったと感じたことがあります。しかし、地元の道の駅で手に入れた新鮮な朝採りアスパラガスは、生で食べても非常にジューシーで甘く、非常に美味しかったです。
生のアスパラガスを食べる利点は、加熱すると失われがちな栄養素を効率的に摂取できることです。
生でアスパラガスを食べる際の注意点は以下の通りです：
1.新鮮なものを選ぶ
2.切り口がみずみずしいものを選ぶ
3.穂先が開いていないものを選ぶ
4.茎が太くまっすぐなものを選ぶ
5.固い根元は切り落として食べる
6.皮を剥いて食べる
新鮮なアスパラガスは生での食べ方が最もおすすめですが、火を通す場合は根元の固い部分の皮を剥くだけで十分です。生で食べるときは、食感を向上させるために根元を切り落とし、適度に皮を剥いて食べることをお勧めします。
切り落とした根元は捨てず、他の料理に利用すると良いでしょう。例えば、グリーンスムージーの材料にしたり、アップルサイダービネガーでピクルスにしたり、炒め物の材料としても活用できます。
アスパラガスの部位ごとの栄養特性
アスパラガスの各部位には、異なる栄養素が含まれています。
この野菜の名前の由来ともなっているアスパラギン酸は、カリウムやカルシウムなどのミネラルの吸収を促進し、疲労回復に効果的です。
また、アスパラガスはβカロテンも豊富に含んでおり、ビタミンAに変換されることで皮膚や粘膜の健康を支え、骨や歯の健康維持にも寄与します。この脂溶性ビタミンは、油を使う調理で吸収率が向上します。
ビタミンC、カリウム、妊婦に必要な葉酸もアスパラガスには含まれており、これらは体の健康を支える重要な栄養素です。
特に穂先には、ルチンが豊富に含まれています。ルチンは毛細血管を強化し、血圧の低下を助ける効果があります。
ルチンの効果を最大限に引き出すためには、ビタミンCとの組み合わせがおすすめです。そのため、穂先は生でサラダにするのが理想的です。
アスパラガスに含まれる水溶性ビタミンは熱に弱いため、新鮮なものを入手できたら穂先を生で食べるか、蒸して栄養素を保ちながらお楽しみください。サラダやお浸しでの利用がおすすめです。
アスパラガスの皮むきと筋取りのコツ
アスパラガスの皮や筋の適切な取り方について不安に感じる方もいるかもしれません。
アスパラガスの先端や茎の柔らかい部分はそのままで大丈夫ですが、根元の太く硬い部分は皮を剥がないと筋が残るため、剥いて除去することが必要です。
アスパラガスの根元から約3センチメートルを切り落とし、さらにその上の部分から3センチメートルの範囲で皮をピーラーで薄く剥いてください。
これにより、食べる際に筋っぽい感触を感じることなく、アスパラガスをより美味しく楽しめます。
また、アスパラガスの根元の硬い部分を片手で持ち、もう一方の手で中央部を軽く曲げると自然と折れてカットできます。
どの方法を選んでも、切り落とした根元部分は捨てずに剥いて他の料理に利用すると良いでしょう。
アスパラガスの節部分にある小さな三角形は、600Wの電子レンジで20秒加熱した後、手で引っ張ることで筋を綺麗に剥がすことができます。
ホワイトアスパラガスは特に皮が厚いため、グリーンアスパラガスよりも少し厚めに剥くことを推奨します。
これらの下処理を施すことで、アスパラガスの本来の風味を損ねずに楽しめます。
アスパラガスの最適な食べ方まとめ
アスパラガスと聞くと、多くの人は加熱して食べることを想像するかもしれませんが、新鮮なものであれば生で食べることもできます。
生で食べる場合のメリットは、熱で失われやすいビタミンをそのまま摂取できる点です。ただし、生食する際には、皮や筋の下処理が非常に重要です。根元や茎の部分の皮を丁寧に処理することで、食感が向上し、より食べやすくなります。
特にアスパラガスの穂先に含まれるルチンは、ビタミンCを豊富に含む野菜と組み合わせてサラダにすることで、栄養効果を高めることができます。
また、調理時には根元や茎の硬い部分の皮や筋を適切に処理することが重要です。この下処理を怠ると、食感が悪くなり、美味しさも減少してしまいますので、しっかりと行うようにしましょう。
